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本日は当ブログの読者の方から頂いたご質問と当方からの回答をご紹介したいと思います。
ご質問の内容
宅建試験の勉強をしている者です。
実は既に4回、試験に落ちています。
そのことを友人に言うと「宅建なんて簡単でしょ。なんで4回も落ちるの?」と言われてしまいました。
合格率の話とかをして、宅建試験は決して簡単じゃないことを伝えようとしたのですが
「実質合格率はもっと高いでしょ。知り合いは一発で合格したよ。」などといい、まともに話を聞いてくれません。
自分が真剣に目指しているものをバカにされているようで、すごく腹が立ちます。
なぜ、宅建はこんなにも簡単と言われるのでしょうか?
また、どうすれば友人に宅建は簡単ではないと納得させることができるでしょうか?
試験とあまり関係のないことで申し訳ないのですが、ご回答のほど、よろしくお願い申し上げます。
松村からの回答
私が考える宅建試験が世間一般から簡単だと誤解されてしまう主な理由は以下の3つです。
1.昔、本当に簡単だった時代のイメージを引きずっている。
以前、私が勤務していた不動産会社の社長から、こんな話を聞いたことがあります。
「昔は、宅建なんか、試験さえ受ければ誰でも合格したんやけどなあ。」
つまり、大昔、宅建試験は本当に簡単だった時代があるのですね。
実際、昭和30年代までは合格率が90%を超えていたらしいです。
そういう古い時代のイメージを、多くの人が引きずっていて、いまだに「宅建は簡単」ということになってしまっているということです。
2.法律系国家資格の中では初級資格に位置づけられる。
宅建は法律系国家資格の一つですが、他の法律系国家資格って非常に難しいものばかりなんですね。
法律系国家資格の中では比較的簡単とされる行政書士試験でさえ、その難易度は宅建の3倍以上。
司法試験や司法書士試験ともなれば、宅建と比較すること自体が困難になるほど難易度が違います。
そのため、宅建は法律系国家資格の中では、どうしても初級、あるいは入門編的な資格として位置づけられ、相対的に簡単ということにされてしまうわけです。
たとえば、スポーツの世界でインターハイ出場経験があるというと、普通に考えれば、かなりすごいことですよね。
でも、周りがオリンピック出場経験のある人ばかりだったりすると、インターハイ出場経験があるぐらいだと、かすんでしまうじゃないですか。
宅建もそういう感じで、周りの資格がすごすぎて、そのすごさがかすんでしまい、簡単と評価されることになってしまっているわけです。
3.呼称の響きが軽い。
あと、もう一つ、「たっけん」という呼称の響きの軽さが簡単な試験とイメージさせてしまっているところもあると思います。
昔から「名は体を表す」と言いますからね。
人間の抱く、物や事柄に対するイメージは言葉の響きや印象に大きく左右されることが社会科学実験でも明らかにされています。
もしも宅建の一般的な呼称が「たっけん」ではなく、もっと仰々しいもの、たとえば「不動産取引士」などであったとすれば、今ほど、「簡単」というイメージを持たれることは、なかったことでしょう。
以上が私の考える宅建試験が世間一般から簡単だと誤解されてしまう主な理由になります。
まあ、知ったところで、どうなるわけでもありませんが、その理由だけはなんとなくでも、おわかり頂けたでしょうか。
簡単という評価を変えるのは困難、ほっておけばよい。
あと、「どうすれば友人に宅建は簡単ではないと納得させることができるのか」というご質問については、正直なところ、あまりいい回答が浮かびません。
実際に少しでも宅建の勉強をしてもらうことができれば、すぐにでも簡単ではないと納得してもらえるのでしょうが、そんなこと、おそらくできないでしょうしね。
悔しい気持ちはわかりますが、ほっておくのが一番なのではないでしょうか。
そんなことより、さっさと宅建試験に合格して宅建のもたらしてくれる利益をしっかりと享受することの方が、よほど、その友達を見返すことにもなるはずですので。
それでは気持ちを切り替えて、引き続き勉強頑張って下さい。
以上、よろしくお願い申し上げます。
まとめ
・宅建が簡単と言われる主な理由は次の3つ。
1.昔、本当に簡単だった時代のイメージを引きずっている。
2.法律系国家資格の中では初級資格に位置づけられる。
3.呼称の響きが軽い。
・世間一般の宅建は簡単という評価を変えるのは難しい。
言いたい人には言わせておけばよい。
そんなことを気にするより、さっさと宅建試験に合格して宅建のもたらしてくれる利益をしっかりと享受しよう。
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