民法を捨てるというのはアリですか?|宅建Q&A

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本日はメルマガの読者の方から頂いたご質問と当方からの回答をご紹介したいと思います。

ご質問の内容

民法を捨てるというのはアリか?民法が非常に苦手でいくら勉強しても点がとれません。

今回の試験でも、自分としてはかなりの時間を割いて勉強したつもりなのに10問中3問しかとれませんでした。

これなら、勉強しても、しなくても同じような気がするので、一層、捨ててしまって、他の法律科目に力を入れる方がマシなのではと思ってしまいます。

先生の目から見て民法を捨てるというのはアリですか?ナシですか?

アドバイスのほど、よろしくお願い申し上げます。

松村からの回答

私はナシだと思います。

理由は以下の2つです。

1.得点計画的に難しい。

民法を捨てるということは、他の法律科目の40問中、少なくとも33問は正解しないといけないということです。

(合格ラインを35点とし、民法で適当にマークして2問とれるものと仮定)

今は宅建業法も個数問題が増えて得点しにくくなっていますので、18問(9割)とるというのは、かなり難しいと思います。

目標ラインはせいぜい、17問ぐらいに設定すべきでしょう。

だとすれば、民法をのぞく権利関係(借地借家法・区分所有法・不動産登記法)、法令上の制限、税法その他という非常に学習効率の悪い部分で20問中、16問(8割)もとらなければ、ならないことになります。

これらの法律科目で20問中16問とるというのは実力があるのはもちろんのこと、かなり試験当日の運がないと難しいと思います。

運をあてにしなければならないようでは得点計画とは言えませんね。

以上のようなことより、民法を捨てると合格ラインを超えるような得点計画を立てることが非常に困難になると考えるわけです。

民法はしっかり理解すべき2.民法の理解なくして他の法律科目をしっかりとマスターできるとは思えない。

民法は宅建試験の出題範囲に含まれる他の全ての法律科目の基礎となるべきものです。

そのため、民法の学習はたとえ民法の問題での得点に結びついていなくても、他の法律科目の問題での得点に結びついている部分が絶対にあるのです。

実際、私が受講生の方から民法以外の法律科目についての質問をお受けする中でも、その質問の前段階として民法の範囲に含まれるようなことを説明しなければならないことが多々あります。

やはり、民法の学習が不十分なままでは、それ以外の法律科目の学習をスムーズに進め、しっかりとマスターすることは不可能と言わざるを得ないのです。

以上が、私が民法を捨てるべきでないと考える理由になります。

民法の学習に関するアドバイス

民法学習に関するアドバイス民法を苦手とされている方は、民法の各規定をしっかりと覚えていないことが多いです。

これは、民法は理解科目であるというイメージが非常に強いことが影響しているのかもしれません。

民法は確かに他の法律科目から比べると、より深い理解が求められる法律科目です。

しかし、そもそも理解というのは各規定をしっかりと覚えていてこそ、なしうるものです。

民法を苦手とされている方は、この点を踏まえ各規定を覚えるということに力を入れてみて下さい。

きっと、各規定間の関係性なども把握しやすくなり、得点に結びつくような、より確かなレベルの理解ができるようになるはずです。

まとめ

・私の考えとしては民法を捨てるという選択肢はナシ。

理由は以下の2つ。

1.得点計画的に難しい。

2.民法の理解なくして他の法律科目をしっかりとマスターできるとは思えない。

・民法を苦手とされる方は覚えるということを意識的にやってみるべき。

きっと、より理解がしやすくなるはず。

 

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